司法書士 特別研修について(令和4年度受講レポート)

司法書士

みなさん、こんにちは。司法書士の松崎充知生(まつさき)です。

司法書士試験に合格すると、いろんな研修情報が舞い込んできます。

パソコンやスマホ端末から講義動画を見て司法書士実務を勉強していく中央新人研修・ブロック新人研修、 数カ月間、実際の司法書士事務所に身を置いて司法書士業務を体験していく配属研修等、これから司法書士として社会に出られる方にとってはかなり充実した研修内容となっています。

私も令和3年度の司法書士試験合格後に、配属研修を除いたすべての研修を受講してきました。(※配属研修は、試験合格後にすぐ司法書士事務所に就職し、その職場で実務を経験できる為、申込みしませんでした。)

本記事では、その研修の一つである 特別研修 についての令和4年度の受講経験を踏まえて解説いたします。

 

特別研修とは…

特別研修 は、「認定」司法書士になるための研修です。研修参加は任意ですが、司法書士試験に合格したばかりの多くの人が受講します。

「認定」司法書士になると、通常の登記業務・供託業務に加え、訴訟金額140万円以下の民事訴訟の代理人としての業務ができるようになります。一定の条件はありますが、いわゆるプチ弁護士のようなものですね。

その認定司法書士になる為には、1ヶ月半ほど実施される研修の全ての課程を修了し、簡裁訴訟代理等能力認定考査の受験資格を得て、その認定考査に合格することが必要です。

特別研修では、訴訟業務を行うために訴状や答弁書、準備書面の書き方、司法書士倫理を学びます。また、研修課程にはZOOMによる講義の他、裁判所見学が2回、模擬裁判2回が用意されています。

少し前までは泊まり込みによる研修だったようですが、最近まではコロナ渦ということもあり、オンラインによる研修課程が大半を占めています。

特別研修を受講する時期は人によって異なりますが、試験合格直後に受講した方が、民事訴訟法の知識がまだ頭に残っており、勉強する習慣もあるので有利になりそうです。

 

認定司法書士が取り組む訴訟事案は…

認定司法書士ができる訴訟事案は以下のものがあります。【簡易裁判所管轄(訴訟金額140万円以下のもの)】

  • 売買契約を締結したものの、その後相手が売買代金を支払ってくれない。(または、売買の目的物を引き渡してくれない)
  • お金を貸し出したが、その後相手が支払日になっても返済してくれない。
  • 部屋を貸し出して賃借人から家賃を貰っていたが、その後家賃滞納が続いているので部屋から出て行ってもらいたい。
  • 不動産を購入し、売買代金を支払ったが、相手が不動産登記手続きに協力してくれない。
  • お金を借りる際、自宅に抵当権を設定し、その後完済をしたが、相手が抵当権抹消手続きに協力してくれない。
  • 戸建のリフォーム工事を請け負ったが、工事完了後も相手が報酬を支払ってくれない。
  • 車を運転していたところ、後ろから相手の車が追突してきて、自分の車の修理が必要になった。相手に弁償してもらいたい。(不法行為全般)

このような事案の場合こそ、認定司法書士の出番です。

認定司法書士になったとしても、通常の業務が不動産登記、商業登記メインの方には訴訟業務に取り組むのはごく稀なケースとなってきますが、債務整理の業務をされている方にとっては認定司法書士の資格は必須になってくる傾向にあります。

私もいざ特別研修を受けるとき、認定司法書士が実際にどのような訴訟業務を取り組むことができるのか、法律に規定はあるものの、いまいちピンときていませんでした・・。

日常でのニュース、ドラマ等では主に地方裁判所や最高裁判所での事件が出てきますから。

せっかく特別研修という高い費用と時間をかけるわけですから、認定司法書士になったからには、何とか実務で活かしたいところですよね。

 

 

特別研修のスケジュールと費用

特別研修の申込みは、 日司連研修総合ポータル に詳細が告知され、ページ内の研修管理システム「Leaf」からすることができます。

Leaf 研修管理システム

令和6年度(第23回)の特別研修の募集要項はこちらです。

令和5年度(第22回)の特別研修の募集要項はこちらです。

以下の日程は私が受講した令和4年度(第21回)のものです。
令和5年度以降に受講する場合は日程が多少ずれると思いますのでご参考程度に。

令和4年度は、各会場に定員(東京会場が150名、埼玉会場と千葉会場が各30名、神奈川会場が60名。)が設けられており、3月上旬頃から申込み受付が始まりました。

申込受付期間は9日間ほどしかありませんので注意が必要です。

受付スタートとともに申込みをされる同期達も出てきたので私も早めに受付を済ませました。
ちなみに、私が選択したのは東京会場です。

東京や大阪の会場は100人規模なので定員枠に余裕がありますが、定員が数十人規模の研修会場を希望する場合は、申込者が定員に達すると別会場を選択せざるを得なくなるので早めに申込みした方が良いです。

申込みには、以下の書類データをLeafに添付することになります。

  • 司法書士登録者の場合、司法書士会の会員証(会員証未発行の場合は登録証)
  • 未登録者の場合、司法書士試験合格証書と住民票(発行から1ヶ月以内のもの)
  • 振込伝票(特別研修の受講料を支払ったことを証するもの)
  • 証明写真(800×600 縦横比4:3の比率を推奨)

 

自分の受講会場と受講者IDは、4月6日(水)に特別研修事務局から以下のメールで通知されました。

 

研修期間は5月29日(日)~7月3日(日)までの1ヶ月少々。

ZOOMによるグループ研修・ゼミ講義、実務研修が全10回、(5月29日(日)、6月4日(土)、6月5日(日)、6月6日(月)、6月11日(土)、6月12日(日)、6月13日(月)、6月18日(土)、6月23日(木)、6月29日(水))

集合型研修が全6回、そのうち、模擬裁判が2回分(6月19日(日)、6月20日(月)、6月25日(土)、6月26日(日)、6月27日(月)、7月2日(土))

ZOOMによる総合講義が1回、(7月3日(日))

この期間のどこかに法廷傍聴が全2回(日程はグループによって異なる)というスケジュールでした。(見学日程は5月9日(月)に後述するグループ発表と同時にメールで通知されました。)

 

この時間を全て計算すると100時間になります。特別研修が別名100時間研修と言われているのはこれが所以ですね。

研修実施日は基本的に土日月、たまに水曜日、木曜日にも実施されます。

私は司法書士事務所に勤務をしていた時期でしたので、特別研修期間である約1ヶ月間は、休み無しの頭フル稼働状態でした。研修がある平日はどうしても休みを取る必要がありました。

こればかりは仕方がないので研修優先でスケジュールを組みましょう。 

特別研修の費用は何と、、

金14万5000   

これがまた高かった・・・。司法書士研修の中で最高額です。申込みと同時に振り込みました。

 

この特別研修ですが、

一度でも15分以上の遅刻をする(ZOOMの場合はログインしていない)と欠席となり、

その時点で、特別研修の全課程に出席していないとして、修了証明書が取得できなくなります。

つまり、費用14万5000円が水の泡となり、また来年費用を支払って再受講です。

これがとても厳しく、私は毎朝起きれるかヒヤヒヤしていました・・・。
(開始時間は9持50分からの回と、10時からの回の2パターンでした。)

出席できなかったことについて正当事由が認められれば、補講を受けることで修了証明書が取得できます。私の受講した令和4年度はコロナ陽性者や濃厚接触者が出てきて集合研修に出席できず、後日補講を受けている方が数人いました。

補講費用も別途かかります。参加したことはないのですが、受講するのに2~3万円程かかるようです。

 

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特別研修期間中は有給消化するか、欠勤になるか。

特別研修は上記にもスケジュールを挙げてみましたが、土日だけでなく平日にも実施されます。

働きながら受講をする人は、この期間は有給を消化するか、欠勤扱いで仕事を休むことになります。

通常、民間企業に勤務している人が業務に必要な研修を受ける場合は、その民間企業が研修費用を経費として負担することになりますし、研修受講中も「勤務時間」になりますので、有給消化や欠勤となる問題は生じません。

しかし、この特別研修は、簡裁訴訟代理権が業務で利用することがあるにしても、研修参加が任意であることや司法書士個人のスキルアップの要素が強い為、費用は自己負担になり、研修受講日は原則として有給を消化するか、欠勤扱いになります。

これは事務所探しをしている就職活動中には見落としがちです。
(私も研修費用はあらかじめ準備をしていましたが、研修受講中の有給消化・欠勤の取扱いについては意識してませんでした。)

事務所によってはこの研修期間中も出勤扱いにしてくれるところもあるようで、私の周りの同期にもそのような事務所に勤務している方が数名いました。

どこの事務所も特別研修への参加は認めてくれる傾向にあると思いますが、その期間は有給消化をすることになるのか、欠勤になるのか可能であれば確認をしておいた方が良いと思います。

有給休暇は、入所から6カ月以上勤務しており、その期間中8割以上出勤している人に付与されますから、入所して間もない方ですと、欠勤しか休む方法が無いです。

1ヶ月ちょっとの期間は辛抱ですね・・。

  

用意するもの・教材

特別研修受講時に用意したものは以下の通りです。

  • 筆記用具
  • 六法
  • ノート
  • ZOOMが利用できるパソコン
  • 司法書士特別研修教材
  • 司法書士特別研修基本講義レジュメ
  • 認定司法書士への道 理論編
  • 認定司法書士への道 実践編

六法は要件事実を勉強するので絶対必須です。講義中に条文を確認したり、当てられた時に読み上げたりします。ノートは、ZOOMでのグループ研修・ゼミ講義はチューターと言われる研修講師がホワイトボードを利用するのでメモをするために必要です。

 

もうすっかりボロボロになってしまいましたが、申込み後、特別研修事務局から「司法書士特別研修教材」と「司法書士特別研修講義レジュメ」という教材が4月頃に送られてきます。主に司法書士特別研修教材を見ながら講義を進めていきます。後述する集合研修でもこのテキストを会場へ持参します。

要件事実の教材については受講生によって揃えるものが様々ですが、私は、弘文堂出版の伊藤塾 蛭町浩先生・坂本龍治先生の「認定司法書士への道」理論編・実践編の2冊(通称 道 )を揃えました。認定司法書士への道は上記写真の本以外にも「導入編」という赤い本が販売されていますが、内容は民事訴訟法の基礎のようなものが書かれているくらいで、司法書士試験本試験の知識と被る部分が多く、私個人としては不要かなと思い、今回は揃えませんでした。

気になる方はこちらをご参照下さい。↓

受講生の中には加藤新太郎先生の要件事実の考え方と実務」第4版(通称カトシン本)を持っていた方も多くいましたね。道またはカトシン本のいずれかが手元にあったらそれで十分かと思います。

特別研修の募集要項で「必読図書・参考図書リスト」を事前に確認しておくように求められますが、上記書籍「認定司法書士への道」理論編・実践編や「要件事実の考え方と実務」があれば研修期間中の予習、復習は十分かと思います。

時間差で、特別研修事務局から日本弁護士連合会発行の「民事弁護の手引」という書籍も送られてきました。講義では必ず利用するわけではありませんが、訴状・答弁書・準備書面等の記載例や民事訴訟の細かな実務知識も記載されているので、深く学びたい方は一度、目を通してみても良いと思います。
特別研修期間中に全て読むのは難しいと思いますので、これは実務をしながら読んでいくことになりそうです。

 

グループ発表

申込みを終えて特別研修が始まる少し前の時期に、特別研修事務局よりグループの発表がされます。
令和4年度は5月9日(月)にメールで通知されました。

特別研修のグループ構成は申込み先着順ではなく、あいうえお順でした。各会場の申込者をあいうえお順に並べ、名前があ行の1人目から15人目までを1グループ、その次の16人目から30人目までを2グループといった振り分け方です。1つのグループが15人ほどで構成され、更にその中から5人ずつがA班、B班、C班に分けられています。(A班、B班、C班があるのは、ZOOMでの講義等でグループ内で討論をする為に設けられています。)

このグループ15人が、特別研修で常に一緒に受講していくメンバーになります。 

私の名前は「まつさき」なので、グループ内には「ま」の付く名前のメンバーが多くいましたね。当初は知らないメンバーがほとんどで不安でしたが、特別研修を終えた今ではあのグループでみんなで取り組めて良かったなと思いました。積極的に質問・発言する人、頭の回転が早い人もいて、むしろ自分が付いて行くのに必死でした。

令和5年度(第22回)の特別研修ではあいうえお順が廃止され、申込み順によるグループ構成に変更になったようです。おそらくグループ内に同じような名字が集中する為、講義中に誰を当てたのか、誰が当てられたのか分かりにくいという問題が生じたのかもしれませんね。開催年度によって今後も変更の可能性がある為、こちらのグループ構成は参考情報とさせていただきます。

 

グループリーダーを決める。

後述するZOOMによるグループ研修第1回目の最初に、チューターから「グループリーダーを決めるように」と言われます。グループリーダーがすることは特に無いのですが、あえて挙げるとすると、裁判傍聴や集合研修等でメンバー15名が揃っていない時に、不在メンバーに連絡を取ってチューターに報告をするくらいです。立候補制で、誰も候補者がいなければ、チューターが誰かを指名をすることになりますが、ここで勇気を持って立候補をすると、他のメンバーから感謝されます。
私はその場の沈黙に耐えられず、つい手を挙げてしまい、グループリーダーになりました。

メンバー15人の顔合わせをしてどこかのタイミングで、グループLINEの作成を提案し、今後やり取りができる体制を作りました。このグループLINEは、結果的に予習の際の意見交換や模擬裁判の準備で絶大な効果を発揮するので、15人グループが出来ましたら早めにお作りいただくことをお勧めいたします。 

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ZOOMによるグループ研修・ゼミ講義

開始時間前に自宅のパソコンでZOOMを起動し、チューターが基本的に講義を進めていきます。グループ研修は1つのグループと先輩司法書士のチューター、ゼミナールは2つのグループと弁護士チューターの構成です。特別研修教材(緑の教材)の問題文を読みながら、チューターが必ずメンバーを当てて、問いを出してきます。

名簿順の指名だったり、名簿を逆から指名をしてきたりするので、その問いに答えていく必要が出てきます。問題文の回答は解いてきた前提で講義が進みますので、予習は必須になります。

グループ研修は各回ごとに進める範囲が決まっているので、特別研修教材(緑色の教材)を見ながら、各回の検討事項設問をあらかじめ解いておき、その回ごとに訴状を書くのか、答弁書を書くのか決まっているのでこれらを作成しておくことが予習になります。特にチューターは請求の趣旨や要件事実、民事訴訟法の知識を聞いてくるのであらかじめ答えられるようにしておくと良いですね。

仮に当てられて答えが分からない場合はその旨を回答すれば、次の方に問いが回りますし、条文の読み上げをするのみといったラッキーな回答で自分の番が終わる場合もあります。時間の許す限りなので、1回の研修につき2~3回は当てられます。自分の番になって回答できないと、数秒間沈黙が続いて焦ることになりますが、私は開き直って「分かりません」と言ってパスを回したこともあります。

ゼミナールは前回実施されたグループ研修の内容の復習をしていく形式です。弁護士チューターがメンバーを当ててきて、問いに答えていくことになりますが、2グループ合同形式(メンバー30名程)なので自分が当てられる機会は少なめです。

 

法廷傍聴

↑東京地方裁判所入口前

法廷傍聴は前述の通り、全部で2回実施されます。東京会場は霞ヶ関にある東京地方裁判所での実施でしたので、お昼頃に向かいました。ここで、ZOOM上で顔合わせしていたグループのメンバーと初めて合流します。

特別研修事務局から事前に案内があると思いますが、裁判傍聴時に記録するメモシートをプリントアウトして、持参します。法定傍聴終了後に自分が記録したメモシートをチューターに提出することになります。

裁判所に入庁するには、入口でゲート式金属探知機による所持品検査を受ける必要があります。(空港の保安検査場と同じタイプのものが設置されています。)

司法書士は、バッジまたは会員証を提示することでこの所持品検査が免除されますので、既に司法書士登録をされている方はスムーズに入庁できます。

1回目は地裁の口頭弁論を、2回目は簡裁の口頭弁論を傍聴しました。この頃から要件事実について学習を始めていた受講生にとって、証人尋問や当事者尋問の傍聴をすることができたら好機会ですね。

私は簡裁のラウンドテーブル法廷を初めて見ることができました。受験時代にテキスト上ではイラスト図のようなものは見たことがありましたが、新鮮な印象でした。簡裁の口頭弁論では、弁護士、司法書士を代理人に立てずに、本人訴訟をしている事件をよく見かけます。

本人訴訟では、原告被告の主張に感情論、飛躍した主張が入ったりで、裁判官がそれらの話をよく聞き、必死になって整理してましたが、まさに認定司法書士ってこういう時こそ必要だなと実感しました。

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集合研修

↑渋谷駅前

集合研修では、受講生が各会場に通い、模擬裁判に向けて、直接メンバー同士で話し合いながら進めていきます。いわゆるグループワークですね。講義はほとんどありません。東京会場は、渋谷駅徒歩5分で、道玄坂を登った先にある貸し会議室「フォーラムエイト」でした。

※フォーラムエイトは2022年12月24日(土)をもって営業終了したようなので、令和5年度以降の集合研修は別会場になりそうです。

↑集合研修会場 フォーラムエイト

チューターからあらかじめ、グループ内で割り振られたA班、B班、C班から各1名ずつ、ノートパソコンを持参するように指示を受けます。ノートパソコンは集合研修の各回が終わるたびに、書面でグループ内の意見をまとめ、USBに保存して提出する為に利用します。

模擬裁判の対象となる事例をみんなで考えながら、訴状(または答弁書)、準備書面、証拠書面を作成していきます。これが中々終わらず時間が足りない・・。15時までにグループでまとめた書類をチューター経由で模擬裁判の相手方グループへ提出する必要があり、この内容によって模擬裁判の進め方が変わってくるので、モタモタしていられませんでした。昼休みの時間も勿体無いくらいでしたが、アイデアが浮かばない時は何回かグループ内のメンバーと研修会場近くのお店へ昼ご飯を食べに行ってました。自分のグループでは、研修会場から帰った後もグループLINEを使ってみんなで意見交換をし、白熱した議論を繰り広げていました。

みんなやる気ありすぎーー。笑

集合研修内で、司法書士倫理の学習もしますが、事前に予習してきた問題の答え合わせをしてサラッと触れるくらいです。司法書士倫理は認定考査では必ず出題され、点数配分もそれなりにあるので、今後、教材を見て自習することがメインになってきます。

グループ研修が進んでいくと、途中でチューターから模擬裁判での配役(原告役、被告役、証人役、訴訟代理人役、裁判官役)を決めておくように指示が出ます。

A班、B班、C班ごとに書面が配布され、誰がどの役をするのかその書面に記入してチューターに提出することになるので、話し合って決めていきました。

 

また、模擬裁判1回目の実施日に、レターパックプラス(520円)(通称:赤レタ)を提出することが求められます。これは日本司法書士会連合会から受講生の住所に、特別研修修了証明書と認定考査申請書類を郵送するためのものです。

郵便局に行く時間があれば良いのですが、コンビニで赤レタを扱っている店舗は限られており、提出日当日は土曜日で郵便局が営業していないことも考えられるので、忘れずに買っておきましょう。

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模擬裁判

集合研修で作成してきた書類をもとに模擬裁判を行います。令和4年度は6月25日(土)、7月2日(土)に実施されました。10時~17時または18時までなので結構長い時間取り組みます。模擬裁判前日、意外と緊張するんですよね・・。

相手方は別グループであり、例えば、1グループ vs 2グループ、3グループ vs 4グループといった形式でグループ15人対15人の裁判バトルが始まります。

1回目の模擬裁判では金銭請求訴訟(保証契約に基づく保証債務履行請求権)がテーマでした。

あらかじめ、グループの中から原告役、被告役、証人役、訴訟代理人役、裁判官役を決めているので、各自役割に沿って進めていきます。いざ裁判開始してみると、みんな設定に応じてその役になり切って演じていたのが面白かったです。相手側の証人尋問の内容に疑問を感じれば、その都度「異議あり!(◎_◎)」と言って止めることもできます。

私は裁判官役になりました(じゃんけんで決まりました)。裁判官役は自分も含め、3人いましたが、審理が終わると、一度別部屋に行き、判決と判決理由を考えることになります。これが時間がとても短く、苦渋の決断でしたね….。笑 後から他の同期に聞いてみると、同じ金銭請求訴訟でも、グループによっては全く異なる判決結果になったようです。

2回目の模擬裁判では、建物明渡請求事件(賃貸借契約終了に基づく目的物返還請求権としての建物明渡請求権)がテーマで、和解案を考えていく内容でした。1回目の模擬裁判と比べると講義時間がやや多くあります。勿論この講義時間でも当てられて答えを求められます・・。

2回目の模擬裁判が終わると集合研修は全て修了になります。顔合わせできる機会が研修内最後になるので、自分のグループ、模擬裁判の相手方グループで打ち上げ飲み会を行い、最後を締めくくりました。

 

 

総合講義

総合講義は、研修内容の総まとめと認定司法書士として訴訟業務を受任した時の注意点等を学習する講義です。ドラマのようなストーリー性のある動画を見ながら進めていくことになります。

東京会場と神奈川会場の合同でZOOM上で受講する形態でした。

会場によっては集合型のケースもあります。

受講生が200人規模なので当てられる機会は少なめですが、動画を見て数人に対して感想を求められることがあります。

これが終われば特別研修の全ての課程が修了です。

 

 

認定考査の願書提出

特別研修後、以前自分が提出した赤レターパックで、自宅に修了証明書と認定考査申請書類が送られてきます。

その修了証明書は認定考査申請書類に添付する書類の一つになっているため、手元に残りません。

一度受け取った修了証明書をすぐ提出するという手順を踏むことになります。(修了証明書を発行する意味があるのか疑問なところですね・・。)

また前回の認定考査を受験しなかった方や不合格になってしまった方は再度の特別研修の受講は必要ありませんが、この修了証明書の再発行手続きを経る必要があります。(手数料が2000円かかります。)

再発行窓口は司法書士登録済の方はであれば、所属している司法書士会、司法書士未登録の方であれば、日本司法書士会連合会です。

法務省HPに受験案内の通知がなされますが、

受験票、印紙1万900円分、証明写真(縦5㎝×横5㎝)、特別研修修了証明書を添付して自分が加入している司法書士会(未加入の人は住所地を管轄する司法書士会)へ持込または郵送にて提出です。

司法書士試験の願書は法務局へ出していましたが、認定考査の願書の提出先は司法書士会になりますので注意が必要です。ちなみに、令和4年度の願書締切は令和4年8月10日(水曜日)までで、認定考査は令和4年9月11日(日曜日)に早稲田大学で行われました。

研修修了から認定考査本番まで約2ヶ月間あります。スキマ時間を見つけながら勉強を開始し、試験範囲を終わらせましょう。

※認定考査についてはこちらの記事をご参照下さい。↓↓↓

同期との繋がりを大切に

この特別研修を上手く乗り越える為には、主に同じグループになった同期達の繋がりが大事になってきます。

最初から知っている同期と一緒のグループになればもちろん取り組みやすいですが、当初、全く面識が無かった同期同士でも、特に集合研修まで進んでくると、みんなで目的を達成するために団結してくるようになります。

研修後、毎日ではありませんでしたが、グループ内の飲み会が5回程あり、2回目の模擬裁判終了後は戦った相手方グループと合同で飲み会を開催して親睦を深めました。模擬裁判が終わってしまえば、勝ち負け関係なしです。

他グループとの合同飲み会は、大人数で当日お店を回っても席に空きが無いので、事前にみんなの予定を確認し、出席者をまとめる幹事役が必須です。

特別研修で知り合った人達は今でも業務上でのやり取りも含め、連絡を取り合うことが多くあります。やはり新人司法書士として同じスタートラインに立つ者同士ですので今後も情報共有はしておきたいところですよね。

特別研修後に認定考査を受験すると、新人研修はほぼ終わりとなり、残りは希望者のみの配属研修があるぐらいで、同期の集まりはとても少なくなってきます

認定考査終了後、少し経つと、翌年の司法書士試験合格者が世に出てくるので、時間の流れの早さを感じることになると思います。

せっかくの機会ですからこういう研修で知り合った同期達との繋がりを大切にしていただきたいです。

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まとめ

いかがだったでしょうか。いざ記事を書いてみると、とても長い文になってしまいましたが、司法書士特別研修はとにかくこれくらいボリュームがあります。

私は働きながらの受講でしたので、休み無しで体が休まらない日々でしたが、終わってしまえばあっという間でした。

これから研修を受講されるみなさんも上記の点を踏まえて有意義な時間を過ごしていただければと思います。

以上、今回はここまでです。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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プロフィール
ブログ管理者
まつさき

埼玉県を拠点とする司法書士・行政書士・宅地建物取引士
鹿児島県出身。9年間、不動産売買仲介の営業職に従事。
契約実績累計400件超を経験し、マンション業界への社外出向を経て、士業へ転身。元競技ダンサー。
休日はアウトドアや観光スポットへよく行きます。
主に不動産売買、相続手続、会社に関する法律情報を発信していきます。

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